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できたてホヤホヤ

【本】私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。

 

最近、21世紀的な生き方として「ノマド」という言葉が注目されていますが、高城剛はそんな生き方を実践している数少ない人だと思います。まじカッコいいので、紹介します!

高城剛(タカシロツヨシ)

ハイパーメディアクリエイター、沢尻エリカの元夫。今は、特定の住所を持たず、特定の職業も持たない生活を送っているらしい。すごくデジタルな人。

高城剛のプロフィール画像

定住しない理由

なんと1年の半分以上は世界中をまわっているみたい。2008年はロンドンのナイツブリッジ、2009年はバルセロナのボルン地区、2010年はオーストリアのバイロンベイを拠点にしていたとか。

不安定な時代のあらゆる危機やピンチに備えるためです。それは経済的・政治的危機、天災、それに個人的な問題すべてに言えます。(中略)フランスの才人ジャック・アタリは、今後地球人は動けない定住者と非定住者に大きく別れるだろうと言っています。彼は、二十一世紀の非定住貴族のことを「ハイパーノマド」と呼んでいます。実際、そんなにカッコいいことではなく、その時代時代の面白い街に、通ったり住んだりしているだけですけどね。

所有物の9割を処分した理由

二十世紀は、モノを溜め込む時代だったと思います。イヤ、もしかしたら人間が農耕をはじめて以来、何千年もずっとそうだったのかもしれません。そこで、目に見えるものにとらわれるのはやめよう、と決めました。僕が所有していた書籍やCDは、デジタル技術でデータ化できるものがほとんどでした。当然、中には難しいものもあり、それらは残しましたが、9割は処分できたのです。これがデジタル世代の恩恵の最もたるものだと僕は思います。

新しい生き方を提案できる人こそ、真のクリエイター

一般のクリエイターって、ウェブデザイナーやCMとか作ってる人?(中略)クリエイターと名乗るなら、時代や流行と密接に、そして本気で関わらなければいけないと思っています。時代の潮の目を見ることがクリエイターとしてもっとも大事だからです。(中略)いま、時代にとって必要なのは、あたらしい生き方の創造でしょう。デザイン、スタイルの時代を経て、生き方そのものに創造性を見いださなきゃいけないほど、時代は窮屈になってしまいました。あたらしい生き方を提案できる者、クリエイションできる者が、真の二十一世紀のクリエイターだと思います。僕もあと20年かけて、それを目指したいですね。

お金に囚われず、自由に生きる

自分がお金を持っていることを言い立てる人は不健康で、また、お金を持っていないのに欲する人も、とても不健康です。なぜなら、お金がなくなったらどうしようとか、搾取されているという情念のようなものを常に持っているからです。逆に言えば、お金を持っているけど誇示しない人や、お金を持っていないけど、あからさまに欲しない人は、健康に見えます。(中略)そんなお金にとらわれることより、自由に生きるべきです。(中略)行きたいときに行きたい場所に行き、やりたいときにやりたいことをする。もし、やりたいことがお金が理由でできないというなら、考え方が間違っています。ほとんどの場合、お金ではなく、お金を言い訳にしているだけだと思います。逆にそのような考え方の人は、もっとお金のことを学ぶべきでしょう。学ぶことで、自由になれるのです。

全て共有、本当の意味でのオープンな時代

テレフォンのゴールは、テレパシーになる、と言っているように、人々の意識はいつか本当に「つながる」ことになると思います。それはツイッターのフォロワーや港でいう「つながっている」などという安い発想とは、大きく異なります。本当に意識的に世界全員がつながることになると、それは、一切の隠し事ができず、悪いことができなくなる方向に向かっていることを意味します。それが本当の意味の「オープン」な情報システムなのであり、今後100年かけて起こる二十一世紀の最大の「チェンジ」となるでしょう。二十世紀が、テレビ、コンピュータ、デザインといった網膜の時代、目に見える時代だとすれば、これからの100年は神経の時代、目に見えないけど感じる時代、となります。科学技術的に道徳的に精神的に、今後100年かけて、自分のすべてと相手のすべてがわかってしまう時代が来るのです。(中略)100年たつと個人情報保護は、まったく無意味になり、著作物も、すべて共有、になるでしょう。

アイデアと移動距離は比例する

これは名言。

日常から離れれば離れるだけ、俗と欲がなくなり、自身が活性化しアイデアが湧き出ます。すなわち、本当はもっている素晴らしいアイデアを邪魔しているのは、俗と欲なのです。

以下の本で紹介されていました。

私の名前は、高城剛。住所不定、職業不明

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